こんばんは。昨日の今朝未明、ついにCL王者が決定しました。新チャンピオンはイタリアのACミランです。敗れたリヴァプールも本当によく戦いましたが、ACミランは勝者にふさわしい戦いぶりでした。今回はこの素晴らしかったファイナルについての総括をしてみたいと思います。
[ギリシャ アテネオリンピックスタジアム]
ACミラン 2-1 リヴァプール
【ミ】 インザーキ(前45、後37) 【リ】 カイト(後45)
試合開始のシステムはミランは私の予想通り4-3-2-1。リヴァプールはジェラードを1トップ下に置いた4-4-1-1と奇策にでました。おそらくミランのカカ対策に中盤の真ん中に多く人数を置いたのだと考えられます。
試合序盤は奇策が上手くいったのか、リヴァプールがやや押し気味にゲームを展開します。前線から激しくチェックし、ボールを奪ったらすばやくサイドに展開してゴールを狙っていました。1トップのカイト(オランダ代表)もしっかりディフェンスをしていたので、ミランからすれば前半はとてもプレーしずらそうでした。もっとも、1トップのカイトが下がってしまうので、いざリヴァプールが攻勢に出ても前に誰もいないなんてことも度々ありましたが。
ミランはやはりリヴァプールの激しいプレスにより、思うように攻勢に回れませんでした。特にセミファイナルで輝いていたセードルフは消えていました。そしてカカも、相手CHマスチェラーノ(アルゼンチン代表)やCBアッゲル(デンマーク代表)に封じ込められていました。1トップのインザーキも、飛び出すタイミングはさすがでしたがほとんど仕事は出来ませんでした。なかなか仕事の出来なかったカカですが、そんな中でもマルセイユルーレットでマスチェラーノをかわすシーンもあったりして、そのへんはさすがでした。
そして前半45分、カカがペナルティエリア付近でファウルをもらい絶好の位置でFKを獲得します。キッカーはピルロ。ピルロの蹴った無回転のボールはFWインザーキに当たってコースが変わり、さすがのGK名手レイナ(スペイン代表)も止められず、劣勢だったミランが1-0でリードして前半を折りかえりました。
後半に入ってもリヴァプールが押し気味にゲームを展開しますが、なかなかゴールを決められない状態が続きます。リヴァプールのキャプテン、ジェラードが強引に切り込み決定的な場面を作りますが、そこはミランの守護神ジダ(ブラジル代表)がファインセーブでピンチを救いました。リヴァプールは左サイドに故障明けのキーウェル(オーストラリア代表)を投入してさらに攻勢に出ますが、あと一歩が決め切れません。
劣勢だったミランでしたが、時間の経過とともに徐々にボールが回り始めると後半37分、いい位置でボールをもらったカカが前を向き前線へスルーパス。そこに走りこんでいたインザーキがGKレイナをかわし、冷静にゴールへ流し込み2-0でさらにミランがリヴァプールを突き放すことに成功しました。まさにミラン選手陣の粘り強さ、カカの技術、インザーキのゴールへの嗅覚が実を結んだ追加点でした。
2年前の決勝ではリヴァプールが3点差をひっくり返して劇的な優勝劇を演じましたが、後半37分に2-0となってしまった時は、さすがに私もミラン優勝を確信しました。残り時間がわずかだったのと、リヴァプールは完全に意気消沈していましたから。それでもさすがはリヴァプール。後半終了間際にコーナーキックから1点を返して意地を見せます。しかし試合はその後間もなくタイムアップ。ACミラン、見事7度目の欧州CL制覇を成し遂げました。
試合は90分で決着がついたので(CL決勝は延長戦、PK戦まで続くことが多いのです)、優勝セレモニーまでライブ中継で観ることが出来ました。セレモニーでは敗れたリヴァプール選手は本当に悔しそうに、勝ったミラン選手は喜びを爆発させていました。そしていよいよミランのキャプテン マルディーニ(元イタリア代表)がCLの優勝カップ、ビッグイヤーを両手で高々と掲げ、最大の歓喜の瞬間を迎えました。ミランの選手たちはまるで子供のようにはしゃいでいました。マルディ-ニもガットゥーゾもカカも、そして2ゴールを決めたインザーキの目には涙が光っていました。
見事優勝を決めたACミラン、今シーズンの道のりは決して楽なものではありませんでした。国内リーグはカルチョスキャンダルのペナルティを受けて勝点-9からスタートし、欧州CLも開幕する直前に予備予選3回戦から参戦することが決まり、補強もろくに出来ず準備もままならない状態でシーズンが始まりました。試合には勝てず、メディアからは叩かれ、ライバルのインテルとの勝点差はどんどん離されてしまいました。そんな逆境の中、ビッグイヤーを獲得したミランはまさに賞賛に値します。サッカースタイルはみんなでしっかり守り、攻撃はカカの個人技に頼る場面も多く、バルサやマンUに比べると面白味の欠けるサッカーでしたが、ACミランのファイティングスピリットはCL制覇にふさわしかったです。本当におめでとうございます。
一方敗れたリヴァプールもよく戦ったとは思いますが、敗因は、
- カカを意識しすぎたのか、戦い方を変えてしまった。
- 選手交代が裏目に出た。
- スタジアムに陸上トラックがあった。
と言えるでしょう。結果論かもしれませんが、やはりリヴァプールが戦いなれていた4-4-2でジェラードは右に置いたほうがよかったのかもしれません。1トップのカイトがプレッシャーをかけていたのは良かったのですが、やはり1トップでは迫力が欠けていました。選手交代も、追いかける立場になってしまったのでFWを増やすことは仕方なかったのですが、中盤を削って前線に人数を置いてしまったためにカカやピルロが自由に攻撃を仕掛けるようになってしまいました。そしてスタジアム。陸上トラックがあったせいか、世界最強リヴァプールサポーターの後押しが弱かったような気もします。アンフィールドでは、間違いなく違った結果となっていたでしょう。
約10ヶ月にわたって注目してきた欧州チャンピオンズリーグ。イタリアACミランの優勝という結果で幕を閉じましたが、やはりCLは素晴らしいですね!!あまりにマニアックなところに注目していた時もあってイマイチ分かりづらい点もあったかと思いますが、この場を借りてお詫び申し上げたいと思います。
そして私がこのブログで一番いいたかったことは、サッカーは本当に素晴らしいスポーツです、皆さんサッカーを心ゆくまでエンジョイしましょう!ということです。サッカーは今日、大きなマーケットとなっていて金儲けの手段となっていたり、勝敗によって時には大事件に発展するなど悲しいことが起きていますが、サッカーは本来楽しいものなのです。サッカーと触れている時は日々の現実から開放され感情を爆発させるが、たとえ自分の応援していたチームが勝っても負けても試合終了後はお互いの健闘を称えあう、そしてサッカーから活力をもらいまた次の日から頑張る、それが本当のサッカーなのです。そのことをどうか忘れないでください。私はこれからもこの素晴らしいサッカーを愛していきたいと思います。
なんか今回が最終回のようなコメントをしましたが、この世にサッカーがある限り、まだまだこの先もブログを続けていくつもりなのでどうかよろしくお願いします。次回は久々に私の審判員日記について話したいと思います。それでは。
KEN
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